はじめに
「辞令が出たけど、家族はどうする…?」
突然の転勤辞令。そんなとき、多くの転勤族の家庭が直面するのが「夫だけ先に行く?家族もすぐに帯同する?」という判断です。わが家もこれまで5回の転勤を経験し、そのたびにこの問題に向き合ってきました。
この記事では、夫だけ先に転勤した場合のメリット・デメリットや、家族帯同の最適なタイミングを決めるための判断基準を、実体験を交えて詳しく紹介します。

目次
- 家族帯同と単身赴任、最初の分かれ道
- 夫だけ先に転勤するパターンとは?
- 体験談1:年度途中は避けて転校を回避
- 体験談2:妻の育休明けに合わせて帯同
- 判断基準①:子どもの学年・進学タイミング
- 判断基準②:妻の仕事や職場復帰の時期
- 判断基準③:住まいの契約・売却・引越し事情
- 判断基準④:家族のメンタルと健康面
- 判断基準⑤:夫の仕事内容・通勤や生活環境
- 短期の単身赴任を前向きに乗り切るコツ
- まとめ:一番大事なのは“家族で納得”すること
1. 家族帯同と単身赴任、最初の分かれ道

辞令が出たとき、以下のような選択肢があります。
- 家族全員で一緒に引越す(家族帯同)
- 夫だけ先に転勤先へ行く(単身赴任スタート)
- しばらく別居し、後から家族が合流する(時間差帯同)
実際には、子どもの学校や妻の仕事の関係で、**「夫だけ先に行ってもらい、数ヶ月〜1年後に家族が合流する」**というパターンが非常に多く見られます。
2. 夫だけ先に転勤するパターンとは?

よくあるケースは以下のようなものです。
ケース | 内容 |
---|---|
年度途中の辞令 | 子どもを転校させず、学年が終わるまで現住所に残る |
妻が育休・復職直前 | 復職の時期を見計らって帯同 |
賃貸契約更新前後 | 退去タイミングを調整して無駄な費用を抑える |
マイホーム売却調整中 | 家が売れるor貸せるまで時間がかかる |
メンタル的配慮 | 突然の環境変化に家族が耐えられないと判断 |
3. 体験談1:年度途中は避けて転校を回避
わが家の2度目の転勤は、12月に辞令が出て翌年2月に赴任というパターンでした。
小1の長男がいましたが、学年途中の転校は避けたいという思いがあり、夫だけ先に単身赴任。家族はそのまま現在の地に残ることに。
メリット:
- 転校を避けて子どもの精神的負担を軽減
- 学校の準備や通知表も今まで通り
- 子どもが友達と別れる心の準備ができた
デメリット:
- 夫が週末帰宅だけで、育児がワンオペに
- 家族の時間が減り、孤独を感じた
4. 体験談2:妻の育休明けに合わせて帯同
第2子の出産後、育休中に転勤辞令が。復職のタイミングが半年後だったので、夫だけ先に転勤し、育休明けに家族で引越しを決めました。
メリット:
- 妻の職場との調整がスムーズ
- 保育園の選定にもじっくり時間をかけられた
- 単身赴任期間があらかじめ決まっていて気が楽
デメリット:
- 乳児育児+長男の送迎が負担大
- 帯同前に物件探しや引越し準備を一人で進めるのが大変
5. 判断基準①:子どもの学年・進学タイミング
- 小学校・中学校の学年末(3月)をまたぐかどうか
- 受験・卒業・入学のタイミング
- 幼児であれば、柔軟な対応が可能
おすすめ:
- 小1・小4・中1などは環境に慣れやすいため転校に適している
- 小6・中3は、帯同を見送る選択も一考の価値あり
6. 判断基準②:妻の仕事や職場復帰の時期
共働き家庭では、妻のキャリアや復職タイミングは非常に重要。
- 正社員・契約社員:異動や退職の調整が必要
- パート:比較的柔軟に対応可能
- 育休中:帯同しやすいが保活に注意
保活は引越し先の自治体によって大きく違うため、早めに情報収集を。
7. 判断基準③:住まいの契約・売却・引越し事情
- 賃貸:契約満了前の退去に違約金がかかることも
- 持ち家:売却・賃貸に出すまでに時間がかかる
- 物件探し:帯同先の地域に希望の物件があるか
アドバイス:
- 転勤族歓迎の物件やUR賃貸などを狙うとスムーズ
- 不動産屋と「仮押さえ」や「早期入居交渉」ができるケースも
8. 判断基準④:家族のメンタルと健康面
単身赴任になると、家族の心身の負担は確実に増えます。
- 妻:ワンオペ育児、精神的孤独
- 子ども:父親と会えない寂しさ
- 夫:慣れない土地・仕事へのストレス
サポート例:
- 週末はしっかり帰省する
- ビデオ通話などで毎日顔を見る
- 子どもにも「あと○日でパパに会えるよ」と伝える
9. 判断基準⑤:夫の仕事内容・通勤や生活環境
夫側の勤務先によっても判断は変わります。
- 激務・深夜勤務ありの場合:家族帯同の方が安心
- 出張が多い:単身でも可
- 勤務地が住宅地から遠い:家族帯同に向かない可能性あり
住まい候補の近くに
- 保育園・小学校
- 病院・スーパー
- 公園や自然環境
などがあるかもチェックしましょう。
10. 短期の単身赴任を前向きに乗り切るコツ

「家族帯同を前提に、一時的な単身赴任」をする場合、心がけるべきポイントがあります。
✔ 明確な期限を設ける
「◯月には引越す」と期限を決めておくと、気持ちの負担が減ります。
✔ お互いの生活を尊重する
単身赴任中は自由度が高い反面、生活リズムもズレがち。互いの生活を理解し合うことが大切です。
✔ SNSや育児サポートを活用
育児中の孤独や不安は、行政サービスやSNSでの交流で軽減されます。
11. まとめ:一番大事なのは“家族で納得”すること

転勤のたびに「今回はどうする?」と毎回悩みますが、正解はひとつではありません。
家族の状況や時期によって、ベストな選択肢は変わる
だからこそ、
- 夫婦でしっかり話し合い
- 子どもにも事情を丁寧に説明し
- それぞれが納得したうえでの決断
を大切にしてください。
おわりに
この記事が、転勤を控えたご家族の不安を少しでも和らげ、前向きな決断の手助けになれば嬉しいです。
「我が家はこうしたよ!」という経験があれば、ぜひコメントやお問い合わせで教えてくださいね。
▼関連記事もチェック!
コメント