✅この記事はこんな方におすすめです
- 子どもが初めての転校を経験する
- 転勤が決まって親も不安を感じている
- 子どもがうまく馴染めるか心配
- 転校を機に親子で前向きな経験にしたい
🔷はじめに
「転勤」と聞いてまず思い浮かぶのは、引越しの準備や手続きの数々かもしれません。
しかし、それと同じくらい、いやそれ以上に大切なのが、子どもの「こころの引越し準備」です。
住む場所が変わるだけでなく、学校・友だち・先生・生活リズムもすべて一新される――それが「転校」です。
私自身も家族帯同の転勤を5回経験し、子どもたちの転校を何度も見届けてきました。その中で「やっておいてよかった」「これは後悔した」という経験が山ほどあります。
この記事では、そんな実体験をもとに「転校前に親としてやっておきたいこと」を10個に絞って具体的にお伝えします。
① 子どもの気持ちをじっくり聞く

転校の話をすると、子どもが黙ってしまうことがあります。
それは「嫌だ!」という感情を出すのを我慢しているか、「言っても仕方ない」と感じているサインかもしれません。
🎧 親ができる聞き方の工夫
- 「どう思った?」より「びっくりしたよね」と共感から入る
- 否定せず「ああ、そう感じたんだね」と受け止める
- 無理に答えさせず、話し出すのを待つ
📌 NG対応になりがちな例
- 「お父さんだって頑張ってるんだから!」と比較する
- 「そんなことで泣かないの!」と感情を否定する
- 「でも新しい学校も楽しいよ!」とすぐに前向きに持ち込む
子どもは本当に言いたいことを「2回目以降の会話」で話すことが多いです。
「1回きりで分かってもらえなかった」と思わせないよう、何度でも聞く姿勢が信頼につながります。
② 新しい学校の情報を一緒に調べる

知らない場所への不安を和らげるには、「見える化」が効果的です。
🧭 具体的に調べるポイント
- 学校のホームページ:行事、制服、校歌、先生の顔
- Googleマップ:校舎・周辺・通学路の様子
- 学校での1日の流れ:登校時間、給食、掃除の有無
📱 活用できるツール
- Google Earth:実際の校舎を立体的に見られる
- YouTube:学校名+イベント名で動画を探す
情報が多ければ多いほど、「ここに通うんだな」と頭の中で予行演習できます。
③ 担任・学年の先生と連携を取る

「転校まであと〇日」となったら、先生との連携が重要になります。
📝 担任の先生に伝えるとよいこと
- 子どもの性格(引っ込み思案/お調子者など)
- 苦手なこと、得意なこと(特に学習面)
- 不安を感じている様子があればそのことも
新しい学校への情報共有(指導要録)は先生の仕事ですが、親からの補足情報があることで一層伝わりやすくなります。
④ 今の友達とのお別れを丁寧にする
💌 おすすめのお別れの方法
- 手紙交換(テンプレートを用意しておく)
- 写真アルバムを一冊作る
- クラスのみんなからの寄せ書きを依頼
- 簡単なお別れ会(公園など)
「ちゃんと伝えられた」「ありがとうが言えた」と思えることが、次の出会いにも自信をつけてくれます。
⑤ 「転校あるある」を親子で共有
- 最初はチヤホヤされる(でも1週間で落ち着く)
- 給食のルールが違うと戸惑う
- 方言やイントネーションにびっくりされる
- 「どこから来たの?」と毎日聞かれる
これを親子でクイズ形式にしたり、「もし○○されたらどうする?」とシミュレーションしておくと、実際の場面でも落ち着いて対応できます。
⑥ 自己紹介や話題のネタを用意
🗣 自己紹介テンプレート
- 名前+前の学校
- 好きなこと・得意なこと
- 一言メッセージ(例:「みんなと仲良くなりたいです」)
準備があるからこそ、自信を持って話せるものです。
親が「じゃあちょっと練習してみようか!」とゲーム感覚で付き合うと、子どもも前向きになります。
⑦ 習い事や好きなことを続けられる準備
🎨 続けられるか確認したいこと
- 習い事の教室が近くにあるか
- 地域のスポーツ・文化クラブ
- 公民館・市民センターの子どもイベント
「引っ越したらまたサッカーができるよ」などの声かけが、楽しみがあるから頑張れるモチベーションにつながります。
⑧ 新居・通学路の確認と安心感づくり

- Googleストリートビューで通学路を歩く
- スーパーや公園など日常のスポットを見る
- 地図で通学距離や時間を確認
「ここを通るんだよ」と話しておくだけで、子どもの中に安心のイメージが育ちます。
⑨ 転校後の不安対策
☕ 会話のヒント
- 「今日は〇〇が面白かった?」と事実を聞く
- 「うまくいったこと」「イヤだったこと」の両方を聞く
- 「ゆっくり話そうか」と穏やかに話す時間をつくる
子どもは話したい時と、話したくない時があります。
焦らず「いつでも話していいよ」と伝えることが、心の居場所になります。
⑩ 親自身のストレスケアとポジティブな姿勢
😌 親ができる心がけ
- 「新しい町にどんな美味しいものがあるかな?」と前向きに
- 「最初は大変だけど、絶対いいことあるよ」と希望を伝える
- 自分の不安はパートナーや友人と共有する
親の姿勢が、子どもの「安心感」をつくります。
🔻まとめ

転校は、人生の中でも大きなイベント。
でも事前の準備と親子のコミュニケーション次第で、それは「不安な出来事」から「成長のきっかけ」へと変わっていきます。
10のポイントをすべて完璧にやる必要はありません。
どれかひとつでも、今日から始めてみませんか?
あなたのサポートで、きっと子どもは新しい場所でも笑顔で過ごせるはずです。
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