単身赴任を命じられたとき、「家族と離れるのは辛い…でも会社のキャリアのために…」と頭を抱える方は多いはず。
今回は、実際に単身赴任を経験した3人のサラリーマンに集まってもらい、本音トークを繰り広げてもらいました。笑えるけど、ちょっとしみじみする——そんなリアルなぶっちゃけトークをどうぞ!
🙋 登場人物

- タナカさん(44歳):大阪→東京に単身赴任3年目。妻と中学生の息子2人を置いてきた営業マン。趣味はランニングと晩酌。
- サトウさん(38歳):名古屋→福岡に2年。共働きの妻と保育園の娘を残してきたメーカー勤務。自炊ゼロが自慢(?)。
- ヤマモトさん(51歳):通算4回の単身赴任経験を持つ業界のレジェンド。もはや「単身赴任のプロ」を自称。独自の処世術を持つ。
「単身赴任、ぶっちゃけどうですか?」まずは正直に。
タナカ:いやー、最初は正直「ラッキー!」って思ったんですよ(笑)。誰にも気を遣わなくていい、好きな時間に帰れる、週末は好き勝手できるって。あの解放感は忘れられない。
サトウ:わかる!わかりすぎる!僕も最初の1ヶ月は「これ天国じゃないか」ってテンション上がってました。誰も帰り時間を気にしないし、飯もコンビニで済ませていいし、脱ぎっぱなしの服も誰にも怒られないし(笑)。
ヤマモト:(苦笑)ははは。まあ新鮮なうちはそう感じるよね。でも1回目と2回目以降は全然違う。2回目になってくると「あ、またこれか」ってなる。
タナカ:えっ、慣れるんですか?
ヤマモト:慣れるというか……達観する(笑)。「これが俺の人生か」みたいな。
サトウ:なんか急に哲学的になった(笑)。
ヤマモト:いや、ほんとにそうなんだって。単身赴任を4回やってると、もうパッキングも手際いいし、赴任先でのスーパーの場所を調べるのも慣れてきて、「俺、引越し業者になれるな」ってなる(笑)。
タナカ:スキルの方向性が違う(笑)。
メリット① 仕事への集中力が爆上がりする

サトウ:これは本当にそうで、仕事のパフォーマンスは確実に上がりましたよ。夜8時に帰っても「遅い!」って言われないし、朝5時に起きてメール返しても誰にも迷惑かけない。「今日は帰れないかも」の連絡も罪悪感が薄い(笑)。
タナカ:わかります!家だと「まだパソコンやってるの?」って妻の視線が痛かったんで(笑)。あと子どもが「お父さん遊んでー!」って膝の上に乗ってくると、集中力ゼロになる。
ヤマモト:集中できる環境は確かにメリット。ただ……僕の場合は逆に「誰も見てないからダラダラしてしまう」という罠にもハマった経験がある(笑)。
サトウ:あー!それ!夜10時にYouTubeのおすすめ動画を見てたら気づいたら2時になってたことが何度か(笑)。
タナカ:自己管理能力が試されますよね、ほんとに。誰も管理してくれないから。
ヤマモト:そう。単身赴任ってある意味「自分の弱さを鏡で見る期間」なんだよ(笑)。意志が強い人は成長するし、意志が弱い人はNetflixとビールで溶けていく。
サトウ:……耳が痛い(笑)。
タナカ:あ、でも僕は単身赴任2年目に昇進できたんですよ。やっぱり仕事に全振りできたのが大きかったかな。
ヤマモト:それは素直にすごい。やっぱりキャリアの面では有利になるケースは多い。出張も気軽に行けるし、飲み会も気を遣わずに参加できるから、人脈も広がりやすい。
メリット② 自分時間が増えて「第二の青春」が来る

タナカ:趣味の時間は確実に増えました。ランニング始めて、半年でハーフマラソン走れるようになりましたよ。家族がいたら絶対無理でした(笑)。今や週3回走るのが日課で、体重も8キロ落ちた。
ヤマモト:僕は資格取得に全振りした。1回目の単身赴任で宅建、2回目でFP2級、3回目でTOEIC800点超え。
サトウ:え、すごすぎる!!
ヤマモト:単身赴任って、時間と静寂という最強の資源が手に入るから。うまく使えばすごく伸びる時期なんだよ。
サトウ:僕は……Netflixのおすすめドラマを全部見ました(笑)。
ヤマモト:(笑)まあそれも自由の使い方。後悔はした?
サトウ:2年分の土日を振り返ると……少し(笑)。でも!韓国ドラマにハマって、ハングル文字が少し読めるようになったんで!
タナカ:それはそれで才能(笑)。
ヤマモト:大事なのは「何かをやり切った」という感覚があるかどうか。単身赴任が終わったとき、「あの2年間で俺は〇〇ができるようになった」って言えるかどうか、だと思う。
タナカ:かっこいいこと言いますね(笑)。
メリット③ 帰省のたびに「ヒーロー扱い」される

タナカ:これは本当に嬉しい誤算でした。毎週末帰るんですけど、息子たちが「お父さん帰ってきた!」って玄関まで走ってくるんですよ。単身赴任前は「別にいてもいなくても…」みたいな感じだったのに(笑)。
ヤマモト:あるある!「存在の希少性」が上がるんだよ(笑)。
サトウ:娘が電話するたびに「パパいつ帰ってくるの」って言うらしくて、それだけで頑張れるんですよね。
タナカ:家族のありがたさって、一緒にいると薄れていくのかもしれない。
ヤマモト:「いてあたりまえ」から「いると嬉しい」に変わるんだよな。ある意味、関係性がリフレッシュされる感じ。
サトウ:妻とも帰ったときだけ「デート感」が出るって言うか。ちゃんとおしゃれして出かけたりして(笑)。
タナカ:ただ帰省のたびにお土産を買うのがだんだんプレッシャーになってくる(笑)。「今週は何を買えばいいんだ」ってコンビニの前で悩む。
ヤマモト:あるあるすぎる(笑)。僕は3回目の単身赴任から「お土産定期便」にした。Amazonでその都市の名産品を毎月定期購入して自宅に送るやつ。
サトウ:それ賢い!真似します!
デメリット① 子育てに関われない——これだけは後悔が残る
サトウ:これだけは本当に後悔してます。娘の「初めて」を何個か見逃したんですよね。初めて補助輪なしで自転車乗れた日とか、初めてお遊戯会で踊った日とか、初めてひらがなが書けた日とか。
タナカ:……それは辛いですね。
サトウ:妻が動画送ってくれるんですけど、やっぱりその場にいたかったな、って。動画で見ながら「あ〜」ってなる。嬉しいけど、なんか寂しい。
ヤマモト:僕も運動会、学芸会、七五三——全部欠席だった時期があって。子どもが大きくなってから「あのころパパいなかったよね、さみしかったよ」って言われたときは、本当に刺さった。
タナカ:……(沈黙)
ヤマモト:だから今は、行けそうなイベントは絶対に帰る。多少無理してでも。仕事は調整できるけど、子どもの成長は一回しかないから。
サトウ:それ、大事ですね。僕も意識するようにしました。
タナカ:子どもが「パパが来てくれた!」って喜ぶ顔を見たら、無理して帰ってよかったって思いますよね。
ヤマモト:それで十分。それだけで十分なんだよ。
デメリット② 妻への罪悪感は消えない——ワンオペの重さを知る
タナカ:正直、妻には本当に申し訳ないと思ってます。仕事しながら子育て、家事全部一人でやってるので。でも何もしてあげられない距離にいる。
サトウ:妻が先月「なんか疲れた」ってLINEしてきたときは焦りました。すぐ帰れないし、電話でなんとかしようとしてもうまく慰められなくて。
ヤマモト:そういうとき、何て返した?
サトウ:「頑張ってるね、ありがとう」って送ったら「それだけ?」って返ってきました(苦笑)。
タナカ:(笑)……笑えないけど笑えるやつ。
ヤマモト:配偶者のメンタルケアは単身赴任の最重要課題だよ、マジで。帰ったときに積極的に動くのはもちろん、離れているときも「見てるよ、気にかけてるよ」という姿勢を伝え続けることが大事。
タナカ:具体的にはどうするんですか?
ヤマモト:毎朝「おはよう」のLINEを欠かさない。ちょっとした写真を送る。「今日何食べた?」みたいな他愛ない会話を続ける。それだけで「気にかけてもらってる」って感じるらしい。妻に言われた(笑)。
サトウ:「帰省したら休みたい」って思っちゃいけないですよね、絶対(笑)。
ヤマモト:絶対禁句(笑)。口に出した瞬間に全てが終わる。
タナカ:帰省の土日は全力で家事育児に参加するのがデフォルトですよ。それでやっとトントン。
デメリット③ 生活費の二重化——財布が泣いている
サトウ:家賃・光熱費・食費が二重にかかるのは本当にきつい。会社の手当はあるんですが、それでも月2〜3万は持ち出しになってる気がします。
タナカ:帰省の新幹線代もバカにならないですよね。月2回帰ると、それだけで往復3〜4万。年間にすると40万近くなる。
ヤマモト:僕の節約術はとにかく自炊。最初の単身赴任で外食ばかりしてたら、3ヶ月で5キロ太って、帰省したとき妻に「なんかふっくらしたね」って言われた(笑)。
サトウ:笑えないやつ(笑)。
ヤマモト:そこから一念発起して自炊を覚えて、今や僕の味噌汁は妻より旨いと言われてる(笑)。
タナカ:それはそれで複雑な話ですね(笑)。
サトウ:自炊ってなんか最初のハードル高いんですよね。包丁どこにある、みたいな(笑)。
ヤマモト:最初は「炒めるだけ料理」から始めればいい。野菜炒め、卵かけご飯、インスタントみそ汁で十分。それだけで外食より月2〜3万安くなる。
タナカ:節約できたお金で帰省の回数を増やせるとポジティブに考えると、自炊のモチベーションになりますよね。
デメリット④ 孤独感は本物——「一人の夜」の重さ

タナカ:これ、最初は「まあ大丈夫でしょ」と思ってたんですが、週末に誰とも話さない日が続くと、じわじわきますね。特に体調が悪いとき。熱があっても誰も気にかけてくれない。
サトウ:日曜の夕方が一番しんどいです。「ちびまる子ちゃん」が始まると、「ああ家族に会いたいな」ってなる(笑)。
ヤマモト:「サザエさん症候群」ならぬ「ちびまる子症候群」(笑)。
サトウ:名付けないでください(笑)。でもほんとにそんな感じで。
タナカ:あと、誰かに「お疲れ」って言ってもらえないのが地味につらい。帰宅しても誰もいないから、会話ゼロで寝ることになる。
ヤマモト:それは笑い事じゃなくて、意識的に人と話す機会を作らないとメンタルやられる。職場の同僚と飯行くとか、地域のスポーツサークルに入るとか、意識的につながりを作る努力が必要。
サトウ:僕は赴任先でバドミントンサークルに入ったら、めちゃくちゃ仲間ができましたよ。毎週土曜が楽しみになって、孤独感が全然違った。
タナカ:それいい!僕もランニングクラブ入ってから変わりました。「今日も頑張ろう」ってなれる。
ヤマモト:「孤独を楽しむ技術」と「つながりを作る努力」、この両方が単身赴任を乗り越えるコツだよ。
番外編:単身赴任あるある大会

タナカ:せっかくだから「あるある」も共有しておきたいですよね(笑)。
サトウ:いきます!「冷蔵庫がほぼ空になってからスーパーに行く」。
タナカ:わかる!「食材を使い切れず腐らせてしまう」。
ヤマモト:「ゴミ出しの曜日を間違えて、燃えるゴミを1週間部屋に溜める」(笑)。
サトウ:あ〜(笑)。やった!最初の1ヶ月でやった!
タナカ:「帰省するとき、家が綺麗すぎて逆に妻に怪しまれる」(笑)。
サトウ:(笑)わかる!「なんでこんなに綺麗なの?」って言われる。
ヤマモト:「休日、気づいたら夕方まで一度も声を出していない」。
タナカ:……それは笑えないやつ(笑)。でもある。
サトウ:「コンビニの店員さんが唯一の会話相手の日がある」。
全員:(爆笑)
ヤマモト:笑えるようになったってことは、みんなちゃんと乗り越えてる証拠だよ(笑)。
「単身赴任か帯同か」を判断する際のチェックリスト
3人のトークを踏まえて、単身赴任を検討する際に家族で話し合っておきたいポイントをまとめます。
- ✅ 子どもの年齢・学校の状況(受験期かどうか、転校が可能かどうか)
- ✅ 配偶者のキャリア・仕事の有無(仕事を辞めて帯同するコストはどのくらいか)
- ✅ 赴任期間の長さ(2年以内か、長期か、見通しは立っているか)
- ✅ 実家・サポート体制の有無(近くに頼れる人がいるかどうか)
- ✅ 会社の補助制度の充実度(手当・帰省費用・住宅補助の内容を確認)
- ✅ 赴任先の生活環境(都市か地方か、生活コストや利便性はどうか)
- ✅ 家族全員で納得できているか(特に配偶者が心から同意しているか)
まとめ:「覚悟と工夫」があれば単身赴任は乗り越えられる
ヤマモト:4回経験して思うのは、「なんとなく単身赴任」が一番しんどい、ってこと。なぜするのか、期間はいつまでか、家族との連絡はどうするか——ちゃんと決めてから始めると全然違う。
サトウ:家族との話し合い、ほんとに大事ですよね。妻が「わかった、頑張って」と言ってくれたのが一番の支えになってます。あの言葉がなかったら折れてたかも。
タナカ:単身赴任をきっかけに家族との絆が深まった、って感じてる自分がいる。不思議なもので、離れてわかることってあるんですよね。
ヤマモト:まあ、つらいことも多いけど——(少し間)——なんだかんだ、家族のためにやってるんだよな、って思えると踏ん張れる。単身赴任はゴールじゃない。家族の新しいステージへの通過点。そう思えれば、前向きに乗り越えられる。
サトウ・タナカ:(うなずく)
タナカ:今日、こうやって同じ境遇の人と話せたのが一番の救いでした(笑)。
サトウ:それな!孤独を感じたら、同じ単身赴任仲間を見つけるのが一番の薬かもしれない。
ヤマモト:じゃあ次は飲みながら話そうか(笑)。
全員:それがいい!(笑)
「仕方なく単身赴任」より「家族で決めた単身赴任」に。それが後悔を防ぐ一番のコツ。この記事が、あなたの単身赴任ライフを少しでも前向きにするヒントになれば幸いです。
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