「転校初日、みんなの前で何を話せばいいんだろう」。子どもも親も、いちばん気がかりなのは自己紹介ではないでしょうか。結論から言うと、転校生の自己紹介は「名前・前に住んでいた地域・好きなこと」の3つに、あいさつの一言を足せば30秒以内に終わります。この記事では、小学生から高校生までの学年別の例文と、緊張して話せない子のための別の方法、保護者の挨拶までまとめました。
転校生の自己紹介は「名前・前の地域・好きなこと」で30秒
自己紹介は、次の4つを順に言えば形になります。
- 名前:呼んでほしい名前も一緒に伝える
- 前に住んでいた地域:「大阪から来ました」の1文だけ
- 好きなこと・得意なこと:クラスの子が話しかけるきっかけになる
- 最後の一言:「よろしくお願いします」で締める
たとえば、こう話します。
はじめまして。たかはしゆうと です。大阪から来ました。好きなことはサッカーです。早くみんなと遊びたいです。よろしくお願いします。
声に出して読むと、およそ15秒です。時間の上限は30秒を目安にします。短くするのには理由があります。クラスの子は、初対面の相手の話を長く聞いても覚えきれません。「サッカー」のひと言があれば、休み時間に「サッカー好きなの?」と声をかけてもらえます。
自己紹介の場面は、朝の会や1時間目の最初に取られることが多いです。詳しい初日の流れは転校初日の流れと持ち物チェックリストにまとめています。
小学生の例文|低学年・中学年・高学年
学年が上がるほど、話す内容を1つずつ足していきます。
低学年(1〜2年生)
はじめまして。さとう みお です。ひろしまから来ました。すきなものは どうぶつです。なかよくしてください。
ひらがなだけで、4文に収めます。長い名前や読みにくい名前は、紙に大きく書いて見せると、聞く側も覚えやすくなります。
中学年(3〜4年生)
はじめまして。すずき けんた です。名古屋から来ました。好きなことは、絵をかくことです。前の学校では図書委員をしていました。わからないことが多いので、教えてください。よろしくお願いします。
「教えてください」の一言を入れると、クラスの子が親切にしやすくなります。前の学校の話は、このように1文までにとどめます。
高学年(5〜6年生)
はじめまして。たなか あおい です。福岡から来ました。休み時間はバスケをするのが好きです。まだ道がわからないので、帰り道も教えてもらえるとうれしいです。よろしくお願いします。
高学年は、好きなことを具体的に言うのがコツです。「スポーツが好き」より「バスケが好き」のほうが、同じ好きな子がすぐ見つかります。
中学生・高校生の例文|部活と呼び名を入れる
中学生は、クラスで話す時間が短いことが多いので、20秒を目安にします。部活の希望を入れると、同じ部の子と話すきっかけになります。
はじめまして。いとう はると です。仙台から来ました。小学校ではバスケをしていたので、こちらでも運動部に入りたいと思っています。まだ慣れないことが多いので、いろいろ教えてください。よろしくお願いします。
高校生も、名前・出身・趣味の3つを話せば十分です。話す場面と時間は学校ごとに違うので、先に担任に聞いておくと安心です。
はじめまして。やまもと ゆい です。福岡の高校から来ました。休み時間は音楽を聴いていることが多いです。体育祭を楽しみにしています。よろしくお願いします。
高校は、転入そのものに試験があるなど、小中学校と流れが違います。詳しくは高校生の転校は転入学試験になるで整理しています。
緊張して話せない子には、3つの別の方法があります
人前で話すのが苦手な子に、無理に話させる必要はありません。担任に前もって相談すれば、次のような形に変えてもらえることがあります(学校によって対応は異なります)。
- 紙に書いて読む:3行だけ書いたメモを手に持って読む。見ながらでも失礼にならない
- 担任に代わりに読んでもらう:子どもは名前の紹介のあとにお辞儀だけする
- 自己紹介カードを配る・貼る:名前・好きなこと・前の地域を書いたカードを、教室の後ろなどに掲示してもらう
初日にうまく話せなくても、そのあとの様子を見て判断すれば間に合います。表情が固いまま数週間続くときは、転校で子どもが馴染めていないサインを確認してください。
言わないほうがいい一言と、その理由
悪気がなくても、聞く側にはこう聞こえてしまう言い方があります。
- 「前の学校では〜でした」を何度も言う:新しい学校と比べているように聞こえ、クラスの子が自分たちを否定されたと感じやすい。前の話は1文まで
- 「どうせまたすぐ転校します」:友達になろうとしていた子が、距離を取りやすくなる。転勤が多いことは、仲良くなってから話せば足りる
- 方言や話し方を無理に直す:不自然になるより、そのままのほうが自分の話し方として覚えてもらえる。方言の不安は転校先の方言になじめない子へのサポートも参考に
前日までに担任に確認しておく3つのこと
自己紹介の準備は、子ども本人の練習だけでは足りません。前日までに、次の3点を担任に聞いておくと当日に慌てません。
- 自己紹介の場面と持ち時間:朝の会か1時間目か、何分もらえるか
- 名前の読み方:読みにくい名前は、先に黒板に書いておいてもらえるか
- 呼ばれたい名前:「ゆうと」と「ゆうくん」のどちらで呼んでほしいか
3点とも、転入の事前訪問か電話で済みます。書類や持ち物は転校の手続き完全ガイドと転校初日の流れと持ち物チェックリストで確認できます。
保護者の挨拶|担任・近所・登校班への一言
子どもの自己紹介と同じく、保護者の挨拶も短くて十分です。手土産は不要で、言葉で伝えれば足ります。
担任の先生へ
今日からお世話になります、〇〇の母です。初日は緊張していると思います。慣れるまで、様子を見ていただけると助かります。気になることがあれば、連絡帳でも電話でもかまいません。
近所・登校班の保護者へ
〇丁目に引っ越してきた〇〇です。〇年生の〇〇の母です。登校班でお世話になります。わからないことが多いので、教えていただけるとありがたいです。
出ていく側の挨拶は、転校の挨拶例文にまとめています。
自己紹介のあとに来るのは、授業の進み方の違い
自己紹介が終わると、次に気になるのは授業の進み方です。学校によって単元を習う順番が違うため、数週間たってから「前の学校でまだ習っていない単元がある」と分かることがあります。
家庭で埋める手段を1つ持っておくと、落ち着いて対応できます。スタディサプリ小学講座
は月2,178円で、1本15分の動画授業を学年をまたいで見られます。14日間の無料体験があるので、転校先の様子を見てから合うかどうかを決められます。対象は小学生です。遅れが出ていなければ、使う必要はありません。
中学生は、授業の遅れに加えて内申点の引き継ぎも気になるところです。中3で転校しても内申点は消えないで、学年別の考え方を整理しています。学習全般の対策は転校で勉強についていけないときの対策も参考になります。
よくある質問
Q. 自己紹介は何秒くらいが目安ですか?
30秒以内、長くても1分までです。それ以上になると、聞く側が名前も好きなことも覚えきれません。足りない分は、休み時間に1対1で話せば伝わります。
Q. 前の学校の話は、どこまで入れていいですか?
1文までです。前に住んでいた地域と、あれば委員会や部活を1つ。何度も比べる言い方は避けてください。
Q. 2回目以降の転校でも、同じ自己紹介を使い回せますか?
骨組みは同じで構いません。変えるのは「前の地域」と「好きなこと」の2か所です。転校のたびに作り直すのは大変なので、スマホのメモに雛形を残しておくと、次の転校で5分で仕上がります。
Q. 自己紹介が失敗したと、子どもが落ち込んでいます。
初日の自己紹介ひとつで、クラスでの立場が決まることはほとんどありません。「声が小さかった」と気にしていても、周りの子は案外覚えていないものです。帰宅後は「今日、話しかけてくれた子はいた?」と聞いてあげてください。
まとめ
転校生の自己紹介は、「名前・前の地域・好きなこと」の3つに、最後の一言を足して30秒以内です。緊張が強い子には、紙を読む・代読・カードという別の方法があります。前日までに担任へ、場面・名前の読み方・呼ばれたい名前の3点を確認しておけば、当日はそれだけで準備が整います。初日全体の準備は転校初日の流れと持ち物チェックリスト、手続きは転校の手続き完全ガイドをあわせてどうぞ。

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